家族葬の費用・デメリット・スケジュール・香典・参列

家族葬 蓮(れん)

家族葬について

家族葬の費用・デメリット・スケジュール・香典・参列 画像

1990年代から始まり、最近特に増えてきた【家族葬】
都市部では葬儀の六割以上が、この家族葬とも言われています。
当たりまえになりつつある家族葬の詳細をお伝えしましょう。

もちろん葬儀も大がかりなものとなり、費用も膨らんでしまうのに、
肝心の【故人を偲ぶ】ことが出来なくなっている・・・

そんなことから、親族や親しい方々で、亡くなった方をお見送りする小規模葬儀が
見直されてきました。参列者が5~30人と言われる、この小規模葬儀が家族葬です。

家族葬とは、どんなものでしょうか?

日本では冠婚葬祭のセレモニーは昔から大切にされてきました。
でも形式を重要にするあまり、葬儀も形ばかりという傾向がある雰囲気もあります。
故人と面識は無いけれど、遺族と知り合いだから葬儀に参列するということも、
決して珍しい話ではありません。

もちろん葬儀も大がかりなものとなり、費用も膨らんでしまうのに、
肝心の【故人を偲ぶ】ことが出来なくなっている・・・

そんなことから、親族や親しい方々で、亡くなった方をお見送りする小規模葬儀が
見直されてきました。参列者が5~30人と言われる、この小規模葬儀が家族葬です。

家族葬の流れはどうなりますか?

基本的には、家族葬とは一般の葬儀をコンパクトにしただけ、
身内の方を対象とした葬儀のため、流れも一般の葬儀と同じとなります。

①臨終→葬儀社に連絡→ご遺体の移動→安置→葬儀の打合せ
【葬儀場・日程や菩提寺等への連絡、斎場(火葬場)確認・葬儀方法決め】

②納棺→通夜→通夜ぶるまい

③告別式(読経・焼香・献花)・式中初七日→斎場へ移動→火葬
→骨あげ→葬儀場にもどってから精進落とし

(火葬の間に斎場別室で精進落としの場合もあります)・・・

という流れです。

一般の葬儀と違うところは、周りに告知しないため、葬儀の日程や
葬儀場を新聞等に載せないということでしょうか。
都会の場合はともかく、地方ではこの【おくやみ欄】を見て、
葬儀に駆けつける方は少なくありません。

本人が亡くなっている以上、遺族が故人の知人全員に葬儀の連絡をするのが
難しいため、新聞を見て自発的に葬儀に足を運んでくださる方が
いらっしゃるのですが、
家族葬の場合は、このお知らせは必要ないでしょう。

また、参列者が身内のため、通夜や告別式の受付は用意しません。
葬儀場でも祭壇を前にして全員で並ぶというよりは、
故人の棺を囲むスタイルが自然のようです。

一般葬儀は、葬儀場から斎場に移動される方は親族など一部ですが、
家族葬では、基本的には全員が通夜から葬儀、火葬
そして精進落としがあれば、そこまで一緒となります。

家族葬の費用は、相場でいくら位でしょうか?

地域差はありますが、一般の葬儀では平均200万円は掛ると言われています。
内訳は、葬儀で約126万円、実費(通夜ぶるまい・精進落とし・返礼品)で45万円、
お寺関係で30万円です(お寺によって大きく違います)。

もちろん平均ですから葬儀の規模によっても随分変動しますが、
決して安い金額ではありません。

家族葬の場合は、葬儀場も小さな場所となったり、実費も少なくなるので、
費用は約半分の100万円位のようです。特に通夜ぶるまいなど、人数が確定しないと
費用が発生しないので、無駄な出費は少ないと考えられています。

確かに出費だけを考えると一般葬儀の価格に比べて、平均でも家族葬は半分となります。
しかし葬儀の場合は、参列者は香典を持参してくるのが常識です。

身内で無い場合の香典は5,000~10,000円と言われていますから、
参列者が多ければ、いただく香典も結構な金額になります。

一般葬儀の四割の人は、香典で葬儀の費用が
まかなえたというデータもあるのです。

家族葬の方が費用を抑えられる葬儀規模は・・・
通夜と告別式を合わせて参列者が100人前後と考えられる葬儀なら、
家族葬の方が費用は掛らないでしょう。

それ以上の参列者ならば、ケースバイケースとなります。

家族葬のデメリットは何でしょうか

メリットは参列者が身内なので、親しい方々と一緒に故人を偲ぶ時間があり、
わずらわしい応対が減るという点ですが、家族葬ならではのデメリットもあり要注意です。

前述したように、参列者を家族が一方的に選んで連絡をするため、
連絡のいかなかった故人の知人からクレームがくる場合もあります。

特に相手が親戚だった場合は、遺恨が後々残る可能性がありますので、
注意が必要です。

また、後日自宅に葬儀に参列できなかった方が、弔問にいらっしゃる場合があります。
これはタイミング的に喪主一人で対応しなければいけない時も多いので、
一般葬で参列していただいた方が遺族にとって楽だったという意見も無い訳ではありません。

弔問に来られないからと、香典を送ってくださる方もいらっしゃいます。
一般葬儀であれば、最近は「即日返し」と言って、
香典の金額に関係なく返礼品を葬儀場でお渡しする方法が増えてきましたが、
香典を送ってこられた場合は、後日改めて返礼品を送らなくてはいけません。

たとえ1件、2件であっても時間や精神的に負担に感じる方もいらっしゃるようです。

返礼品とともに用意しておかなければいけないのが「会葬礼状」です。

これは一般葬儀の場合は返礼品を扱った店が用意してくれる場合もありますが、
家族葬の場合「身内だから必要ない」と思って作成しないことも多いようです。

葬儀が終わってから、親戚から

「会社や学校で忌引休みをしたため、礼状を提出したい」

と言われ、困ったという話も少なくありません。

また、前述の「返礼品を送る」際にも、礼状を一緒に同封すれば良いのですが、
礼状が無い場合は手紙を添えるため、手紙を書くことに慣れていない方には
二重三重の負担になります。

家族葬だから簡単にできる・・・ということは無いようですね。

義理ではなく、本当に親しかった方々に送られて天国に旅立つ、
心温まる葬儀の家族葬。

故人を囲みながら、ゆっくりと見送るスタイルは、
今後も増える可能性が高いようです。

ただし、
『寂しい見送りは嫌。』
『大勢の方々に来ていただいて、故人のことを知ってもらいたい。』
『華やかに旅立ってもらいたい。』
という従来型の意見も多く聞かれます。

最近は、本人が生前に色々と講習会に参加して、
自分の葬儀式の希望を子供達に伝える『終活』も増えてきたようです。

葬儀は突然やってきます。

事前に準備をするというのが難しいため、日頃から家族間で話合うのが一番であり、

残された人達が納得する方法かも知れません。

供花・お悔み花 注文 画像 供花・お悔み花 注文 画像

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臨終→葬儀社に連絡→ご遺体の移動→安置→葬儀の打合せ
葬儀場・日程や菩提寺等への連絡、斎場(火葬場)確認・葬儀方法決めます。

通夜

通夜

納棺→通夜→通夜ぶるまい
家族葬の場合、参列者が身内のため、通夜や告別式の受付は用意しません。

告別式

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告別式(読経・焼香・献花)・式中初七日→斎場へ移動→火葬
火葬の間に斎場別室で精進落としの場合もあります。

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