火葬式の流れ・費用・香典返しについて

家族葬 蓮(れん)

火葬式

火葬式の流れ・費用・香典返しについて 画像

火葬式ってご存知ですか?
とってもシンプルなお葬式です。
様々な事情があって、通夜や葬儀・告別式をされない方が選ぶ、
最近急増してきたと言われる火葬式をご紹介しましょう。

火葬式とは、どんなものでしょうか?

葬儀会社によっては、
「一度自宅でご遺体を安置する」のが「火葬式」、
ご遺体を病院等から斎場(火葬場)の安置所に直接移動して、その後火葬するのが「直葬」
といって二つを区別しているところもあります。

どちらもシンプルな葬儀となり、参列する人は親類だけで、
周りの方々にお知らせしないことがほとんどのようです。

高齢化社会と言われる昨今、お亡くなりになった方がご高齢の場合は、
既に友人・知人も他界されていたり、介護のために故郷を離れてしまい、
周りに知人がいなかったりなど、様々な理由で「身内だけの葬儀」を選ばれることが
多くなってきているようです。

また、後日「お別れの会」等を行うので、取りあえず火葬するとか、
宗教色を無くしたいとか、様々なニーズに合わせたコンパクトな
お見送り方法とも言えるでしょう。

火葬式の流れ

ここで火葬式の一連の流れを説明します。

①ご逝去→②葬儀社に連絡→③ご遺体を移動・安置→④葬儀の打合せ(斎場の空き状況確認)
→⑤納棺→⑥斎場に搬送→⑦火葬→⑧火葬の間、斎場別室にて軽食→⑨骨あげ

となります。

これが一番シンプルで低料金と言えるようです。

安置場所がご自宅となった場合は、枕飾り等をセットしてご遺体をお迎えしますので、
事前にスペースや安置場所などを決めておく必要があります。

僧侶にお経をお願いする場合は「⑦火葬」の前に、
斎場でお経を唱えていただきますが、菩提寺の方にお願いできるかどうかは、
事前確認をしてください。

火葬式に理解を示されないお寺もありますから、注意が必要です。

宗派にとらわれないなら、葬儀社に相談すると
提携の寺院を紹介していただける場合があります。

火葬式等を良くご存知のお寺にお願いするのが、
トラブルを避ける一番のポイントと言えるでしょう。

火葬式の費用は?

一般葬や家族葬、一日葬は葬儀場を使いますので、どうしても費用がかさみます。
葬儀場によっては一日場所を押さえるだけで数十万円掛る所もあるのです。

自宅で通夜・告別式をやり、葬儀場を使わない場合は別ですが、
最近は葬儀場を使うのが主流のようです。

家族葬や一日葬が

『思った程、一般葬に比べて安くならない』

と言われる場合がありますが、
それは葬儀場や祭壇等の費用が抑えられない点が原因の一つとして大きいと考えられます。

火葬式は、葬儀場を使わないことと、それによって祭壇も造らないことで 費用を大きく抑えることができるようです。

火葬式は一般的に15万円~25万円程度(地域や斎場によって価格は変動します)と言われています。

ただし、火葬式で注意していただきたいのは、費用が最初は安くても、
色々とオプションを追加で付けると、思いもよらぬ金額に跳ね上がるという点です。

火葬式の場合は、元々の金額が少ないので、2~3万円上がっただけでも、
1割2割アップすることになりますから細かくチェックする必要があります。

安い公営斎場を予約して順番待ちのため火葬を遅らせると、
ドライアイス代や安置場所、借用費用などが追加になり、
民間で火葬した方が安かったという場合もあるようです。

公営の斎場でも、亡くなった方や喪主がその地域に住んでいる場合の値段と、
他所の方の値段では違う場合も多く、安いからと遠くの斎場にした場合は、
車代等が、かさむことも考えられますから、斎場選びも金額に大きく跳ね返ります。

特に避けられないのが、宗教者による法要です。

仏教に限らず神道やキリスト教関係でも火葬の前にはお祈り等もお願いできますが、
これは別料金になるようです。

特に仏教の場合は、檀家にならないとお経すらお願いできない場合があり、
葬儀費用以外にも後になって出費が発生することが考えられるので、
費用については慎重に見積もる必要があります。

火葬式のデメリットは、何でしょうか?

通夜や告別式を行わないので、親戚からクレームがつく場合も考えられます。
集まるのが身内だけなので、遠慮の無い意見が出てしまうこともあるようです。

たとえ火葬式であっても、施主はいる訳ですから、
身内もそれなりに香典を包みます。

その際、シンプルすぎる火葬式を目の当たりにして

『香典に見合った費用の掛け方では無い』

と思う方もいらっしゃるのでしょう。

トラブルを避けるためにも、葬儀の連絡をする際には
きちんと説明をしておく必要があります。

また、菩提寺がある場合は、事前にお寺と相談しておかないと、
お墓に入れないという可能性もあるようです。

結局、改めて法要をお願いするとか寄付をするとか、
追加の費用負担も考えられますから、

火葬式を選ぶ場合は、お寺に事情等を伝えて理解していただくことをお薦めします。

身内に見守られて、ゆっくりとお別れできるメリットがある半面、
参列者が少ないため、どうしても寂しいお見送りの式になる場合があるのは避けられません。

後で

『通夜や告別式をやったほうが良かったかも・・・』

と思っても、どうすることも出来なくて後悔する場合もあるようです。

葬儀は慌ただしくなりがちですが、通夜や告別式を省いた火葬式は、
時間が短いのでバタバタと終わってしまう印象があります。

実は火葬式も今はポピュラーとなり、
都会での葬儀の2割は火葬式ともいわれています。

葬儀社によっては色々な費用プランを用意してくれていて、

安置場所をどこにするのか、お花はどうするのか、
納棺師はお願いした方が良いのか、通夜ぶるまいや精進落としはどうするのかなど、
気になることがあれば説明を受けて、自分たちにとって最善のプランを選択するとよいでしょう。

今は、その家族に合った、納得のできるお弔いの方法を見つける時代になったようですし、
その一つがシンプルな葬儀・火葬式と言えるのかもしれません。

供花・お悔み花 注文 画像 供花・お悔み花 注文 画像

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葬儀社に連絡

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臨終→葬儀社に連絡→ご遺体の移動→安置→葬儀の打合せ
葬儀場・日程や菩提寺等への連絡、斎場(火葬場)確認・葬儀方法決めます。

通夜

通夜

納棺→通夜→通夜ぶるまい
家族葬の場合、参列者が身内のため、通夜や告別式の受付は用意しません。

告別式

告別式

告別式(読経・焼香・献花)・式中初七日→斎場へ移動→火葬
火葬の間に斎場別室で精進落としの場合もあります。

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